カリフォルニア料理修行
- MAMEKO
- 2017年7月25日
- 読了時間: 3分

カリフォルニア州バークレーにあるアリスウォータースが作った伝説的なレストランChez Panissシェパニーズでインターンとして働いています。
ここは地産地消、オーガニックでシンプルなカリフォルニアキュイジーヌというジャンルの根源となった場所。
日本ではNHKが2013年にドキュメンタリー番組を制作され雑誌などのメデイアで度々取り上げられかなり有名になってきた印象です。
私のシェパニーズとの出会いは9年前に栄養士の勉強をしていた学生時代。
北海道の興部町にあるノースプレインファームという農場にファームステイをしたときの事。
抗生物質を注射したり、輸入穀物飼料を食べさせてなるべくたくさん牛乳を搾り取ろうという、さまざまな問題が指摘される現在の畜産農場と違い、
本来の牛の食べ物であるオーガニックな牧草を与え、頭数も小規模にすることでケアが行き届き健康なHappy cawだけがいるスペシャルな牧場だったのです。
当時はマクロビオティックの影響で全く牛乳を飲まなかった私ですが、ここの牛乳なら飲みたいと思えるほどの低温殺菌でノンホモの美味しい牛乳に感動しました。
そこの牛舎で働いていた方がアメリカ留学経験のある方でシェパニーズの記事が掲載された2007年11月号「考える人」という雑誌を貸してくれたのです。
もう一つのきっかけは食育基本法ができ世間はちょっとした食育ブームだった当時、栄養教諭の資格取得のため食育の勉強をしていた私は大学の図書館でたまたま「食育菜園エディブル・スクールヤード―マーティン・ルーサー・キングJr.中学校の挑戦」という本をたまたま手に。
それはアリスの大きなプロジェクトのひとつで小学校にオーガニック野菜農園を作り、食物のルーツから食卓までの食育プログラムを行うエディブルスクールヤードについての本。
大学で指導される主な食育の授業方法が、教室で絵や本だけで説明される実践、体験を伴わないものでした。そこに大いに疑問を感じていた私は、その本からまさにこれが必要とされる食育なんでわっと感銘を受けました。
そしていつかオーガニック最先端のアメリカ西海岸に行ってみたいと強い憧れを抱いたのでした。
今回9年越しに夢が叶い、憧れのシェパニーズにインターンとして入り込むことに!!!
働いてみて、暮らしてみて分かったシェパニーズやバークレー周辺のディープな情報を発信したいと思います。
まずは簡単にシェパニーズの紹介
地元農家から新鮮な季節のオーガニック食材を調達するFarm to tableで素材を活かしたシンプルなお料理。
1階のレストランはディナーのみの営業で毎日メニューがかわる1コース。
2階のカフェはちょっとカジュアルでランチとディナー営業してます。
アリス自身がお店で料理することはないですが、仕事で旅に行っている時以外はちょいちょいお店に顔を出しています。
シェパニーズを理解する上でのキーワード
美味しい革命<Local, Seasonal, Organic>がアリスの哲学
スローフード
ファストフードの世界拡大に反対するスローフードムーブメント
地方伝統食を守り、子供に正しい味覚を教育し(食育)、オーガニックなローカルのファーマーを守るという運動。カタツムリがシンボルマーク
サスティナブル
持続可能という意味で使い捨て、環境破壊的な行為を排除し、次世代に向けて地球環境をより良く保ち続けていくことに繋がる日常生活や社会活動を行う動き。シェパニーズではオーガニックでローカルな食材を使う事、お店の生ゴミはボブカナードの畑で堆肥として使われるなどで実践されている。
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